装束いろいろ
神社に嫁いで知ったことは沢山あるのですが
今日は神職の装束について書いてみます。
よく神職がご祈祷やお祭りの時に着る装束
色とりどりで美しい模様が織り込まれています。


これは狩衣(かりぎぬ)。
階級によって色に決まりはなく、様々な色のものがあります。

実は、この装束、神事によって着る物が違うんです。
一般的によく着られるものは「常装」といって
ご祈祷、月ごとの恒例祭、地鎮祭など着ます。

白衣、袴をつけ狩衣を纏います。
これは現代の服装で例えるならジャケットのようなもの。
平安時代の貴族の日常着として着られていました。

また特に清浄を必要とする祭の時には、身分に関係なく
無紋の白狩衣を身につけます。
基本的に形は同じですが
これを「浄衣」(じょうえ)といいます。
大祓式などでは、白袴➕白狩衣➕鳥帽子(えぼし)を身につけます。

そして、「正装」があります。
現代で例えればモーニングのようなものです。
これは例大祭などの大祭のときに着ます。
袴➕袍(ほう)➕冠を身につけます。
袍の色は神職の階級によって色が違います。


こちらは伊勢神宮の式年遷宮の写真をお借りしています。
祭主は黒田静香さんです。
神道の世界では、装束は必要不可欠なものです。
ご神前に向かう上で装束は神職にとって大切なもの。
身につけることで、自身を正し清浄な気持ちになる。
いわば、戦闘服?のようなもの•••戦うわけではないですが(笑)
神社へご参拝するときは、ぜひ装束を身にまとった神職さん達を
見てみてください(^_^)
きっとその表情は清々しく神に奉仕する引き締まった真剣な
お顔になっていると思いますよ(^_^)
更新:2015/04/9